『あやうく一生懸命生きるところだった』生き方に苦しんでいるアナタに贈りたい。必死に生きない人生の指南書

もり氏
今回はハ・ワン氏著『あやうく一生懸命生きるところだった』の書評記事です!

生きるのがちょっとしんどい、今の自分の進んだ道が正しいのか迷っている。なんとなくこれが良いものだ、という世間の声に流されて生きてきた。

このいずれかに該当している方、是非本書を読んで見て下さい。何かしら得るものがあるハズです。

ちなみに自分の人生に絶対の自信がある方は読むだけムダです。ここから先の記事の内容もムダです。今すぐここから引き返して引き続き自己研鑽に励んでください。

【一生懸命生きる】って、しんどくない?

突然ですが、一生懸命生きるって、疲れませんか

仕事もそう、人間関係もそう、なんでも完璧にしよう、自分の精一杯の時間と労力をかけて取り組もうとすることは、一見素晴らしいことのようにも思えます。

でも、それをずっと続けていけるか?と言われると、ちょっと自信ないですよね。

実際、頑張り過ぎて疲れていたり、なんとなくこれが正しいと思って歩んできた道が本当に正しかったのか、不安な想いを抱えている方、少なくないと思います。

そんな方にお勧めしたい一冊が、今回ご紹介するハ・ワン氏著の『あやうく一生懸命生きるところだった』です。

 私達は、観念という正解っぽいものに縛られている

事実、私達は、観念というモンスターに支配されやすい生活を送っています。

良い大学を出て、良い会社に入ることが正しい。

仕事は、どれだけ辛くても一生懸命全力ですることが正しい。

お金を稼ぐことは正しい💰それも出来る限りより多く稼ぐことが正しい。

クソッタレ資本主義社会の概念の象徴のような観念、ただこれが正しいと、そしてこのレールから落ちてしまうと、どこか引目を感じて生きてしまう。

これ、かなりの人に当てはまることではないでしょうか。

ただ、今までの常識を踏襲していけば、本当に自分は幸せになれると思いますか?

そんな迷いを抱えながら生きていた私を、本屋の一角から呼ぶ声がしたのです。

ふらっと立ち寄った本屋さんで「こっち、こっち」という声が聞こえました。

その声に導かれるまま手にとった本がこちら👇

あやうく一生懸命生きるところだった』なんてダルそうなイラスト!

本の著者「ハ・ワン」氏はこんな人

本の著者である「ハ・ワン」氏は韓国人イラストレーターであり作家です。お金を少しでも多く稼ぎたいと長年会社勤めとイラストレーターのダブルワークに奔走していました。

ただ、40歳を目前にして、ワン氏は突然会社を辞めてしまいます。その理由が「こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生があまりにも冴えないから」だそうです。

しかもこの方、イラストレーターなのに絵を描くことがそんなに好きじゃない。じゃあなんでイラストレーターやってんだって話ですが、なんだか面白い人っぽいので著者プロフィールを流し見た後ジャケ買いしました。

必死に生きない生活のススメ

本書の内容を一言で言うと

人生って、そんなに一生懸命生きなくてもいいんじゃない?

です。読み進めていくと思わず共感してしまう内容が満載です。

そんな本書の魅力を少しばかりご紹介していきます。

このコマは気にしないでください。紹介の一例で貼り付けてみましたが意味不明になってしまいました。

【人生マニュアル】って誰が作ったの?

年相応、と言う言葉。1度は口にしたことがあるのではないですか?

この年齢ならこれくらいの収入はないとなぁ。

この歳までには結婚していないとなぁ。

この歳になったらこのくらいのグレードの車には乗ってないとなぁ。

本書に書かれていたこの言葉が引っかかりました。

自分の人生なのに、自分の気持ちなのに、どうして他人の評価によって大丈夫だったり大丈夫じゃなかったるるんだろう。 

本書より引用

 

自分の気持ちを、人に勝手に決められるような世の中って、なんだか変ですよね。

他人が決めたと思っているような価値観を、勝手に自分で強固なものに

しなくても良いのでは?自分の内面に問いかけるように本書を読み進めていくことで、本当の自分の気持ちと向き合える内容になっています。

 

ムダを愛すること

私達は、いつからか、できるだけミスをしたくない生活を送るようになりました。せっかくの休日、念入りに調べて口コミ評価の良い施設やご飯屋さんに行きたい。

綿密なスケジューリングで旅行の計画を立てて、まるで何かの行事のように分刻みのスケジュール。予定をしっかりこなせて、失敗しなかったことに安堵する自分。なんだかしんどいけど、せっかくの休日がムダにならなくてよかった。

でも、ムダって、そんなにいけないことですか?ムダだって、立派な人生の醍醐意味だと言うことを、本書では教えてくれます。

一生懸命より、楽しさを

一生懸命という言葉には、辛くてもそれを全うしなければならない、というニュアンスが込められています。

辛いことをずっと続ける人生って、本当に幸せなのでしょうか。そんなよくわからない観念に縛られるより、自分がこれなら楽しめそうだな、無理なくできそうだな、ということをやっていける人生の方が幸せなのでは?

もり氏
幸せの形は人それぞれですが、あまり考えたことのなかった頑張らない生き方を、本書を読んでいると受け入れられる気持ちになるから不思議です

それって本当に、アナタの望んでいることなの?

自分の気持ちに素直になって、本当に自分が望んでいる事はなんなのか?

問いかけて見る時間を作って見ることをオススメします。

世間一般的な正解のようなものに縛られ、自分が本当に望んでいる

生き方から目を背けている人。いつかきっとしんどくなります。

もしかしたら、もうしんどくなって心は悲鳴をあげているかもしれませんよ。

 

その仕事、本当にやりたい仕事?

本書では、やりたい仕事は、探すものではなく『訪れるもの』と記されています。

日常を過ごす中で、ああ、こんな仕事がしてみたい、と自然に思えるようなそう、恋にも似たようなものなのではないでしょうか。

と、本書で語られているのです。

探すことに意固地になって、流れに身を任せるという術を無視すると、いつか自分の心が破綻してしまうかもしれないですよ。

期待しないで、生きていく

あまり自分の人生に期待し過ぎると、しんどくなります。

好きな映画の続編を期待感マックスで観に行って、思ったほどではなかったなぁ、ということ、ありますよね?

人生も、期待しすぎはよくないです。あまり期待しないでいると、なんだか毎日ラッキーだなぁと思えてくるものです。

自分の心持ちひとつで、世界は変わるのです。

 

人生は勝ち負けじゃない

本書を読めば、人生をどこか他人とのレース、勝ち負けのように考えてしまっていた自分に気がつきました。

誰々はこれだけ成功している、同じ歳の○○がこんなに稼いでいるのに自分はなんて冴えない人生を送っているんだろう、など、勝手に人と自分を比べて落ち込んでいたりしました。

本書を読んで私が感じたのは

自分だけの楽しくに再現性なんてない。

ということです。

皆、他の誰でもない、自分の人生を生きているのです。他の誰かの成功体験をトレースしても、同じように再現出来る訳ないのです。生まれも育ちも違うのですから。

 

ならば、誰の真似でもない、自分なりに楽しめる道を探していくしかない。それもガチガチに成功しなければ!と構えるのではなく、無理に合格ラインを高めに設定することもしなくて良いんです。

人生1度きりだから、一生懸命生きないといけないんだよ!という謎のレール、1回降りて見ても良いんじゃないですかね。

そんなハッとさせられる、カッコつけてないでパンツ一丁になると随分楽になるということを教えてくれる一冊です。

 

ABOUTこの記事をかいた人

愛媛県出身ライティングやブログの知識や、プロレス、読書など 趣味からエンタメの話などを気が向くままに記事にしてお届けしております。そんなにタメになることは書かれておりませんのでご了承ください。