『編集思考』最強の素人が既存の枠をこわして、繋げ

✅本記事の作成者について

もり氏
✅マンガアプリライター
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今回は本の紹介記事、NewsPicks初代編集長「佐々木紀彦」氏の著書『編集思考』について解説していきます。

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 ☑️本記事の内容

・編集思考ー最強の素人が既成概念を壊す新しい価値を創る

・編集思考の実践事例

・編集思考を発揮するためにはどうすればいい?

本記事がどストライクな人

個人の働き方を模索している人

働く上で持ち合わせておきたい思考、スキルを求めている人

・サブスクモデルについて興味がある人

・編集思考ー最強の素人が既成概念を壊す新しい価値を創る

本章では、編集思考という考え方の解説と、編集思考のポイントについて解説していきます。

著者、佐々木紀彦氏とはどんな人物?

著者の佐々木紀彦氏は、1979年福岡生まれ、慶應義塾大学卒業、スタンフォード大学で修士号取得された俗に言うインテリメガネです。

東洋経済新聞社で自動車、IT業界等を担当したあと、2012年に「東洋経済オンライン」編集長に就任し、同サイトをビジネス誌系サイトNO1に導きます。

なんとリニューアルから4ヶ月で5301万PVを叩き出したのだとか。すぎょい。

2014年7月には、NewsPicks初代編集長に就任されました。

そんな凄腕編集者佐々木氏の唱える『編集思考』とはどんなものなのか、気になります。

編集思考とは?

編集思考とは、ズバリ『編集者的な思考法』です。そのまんまですね。

ただ、「編集」とは何も編集者だけが行う作業ではなく、あらゆる人々が自分らしいキャリアや人生を紡ぐための道具なのです。

編集とは、ヒト、モノ、コトのいいところを「外に出して」何かと繋げて、新しい価値を「生み出す」ことなのです。

この様々な素材を編集する思考➡︎『編集思考』を誰もが持つことで、日本のポテンシャルが爆上がりするって!ということが本書で伝えたいことなのです。

本書では、「編集者」を最強の素人と定義しています。素人だからこそ既存の枠を超えて一見融合し得ないもの同士を繋げていくことができるのです。

編集思考の4つのポイント

『編集思考』を実践するためには、大きく4つのポイントがあります。

①セレクト・選ぶ

数多ある素材の中から選ぶ際のポイントは、いいところだけを見て、惚れ抜くことです。たとえ欠点があっても、どこか飛び抜けた素材を選ぶ方が、より価値が高まるのです。

②コネクト・つなげる

セレクトによって選んだ素材同士をつなげること、これが編集思考のコアとなる機能です。ポイントは、「古いモノ」✖️「新しいモノ」、文化的摩擦が大きいモノ同士をつなげる、縦への深掘りと、横展開でつなげる、等つなげる際のポイントも本書で詳細に解説されています。

③プロモート・届ける

次は、実際に生まれたものをどうやって外に向けて表現していくか、という「プロモート」のステップです。

どれだけ素材がよくても、見た目がイマイチだと誰も食べてくれないですよね。

適切なものを、適切な対象に、適切なタイミングで届ける重要性が語られています。

ヒットを飛ばす為には良いコンテンツを作ればOK、ではないのですね。どう届けるか、丁寧な戦略が欠かせない、ということです。

④エンゲージ・深める

届けて終わり、の時代から、届けた後にどう顧客といい関係を続けていくかが重要な時代に変化しています。

編集思考の最後のポイントが、この「深める」です。

エンゲージメントを深めやすいモデルとして『サブスクリプション』モデルがあります。

Amazonプライムやネットフリックスに代表されるような月額課金制のサービスでは、顧客との継続的取引を前提とするため、付き合いが深くなるのですね。

顧客との良い関係をどれだけ継続出来るか、編集思考を実践する上で重要なポイントと言えますね。

・編集思考の実践事例

これからは、編集思考を巧みに実践している企業の例を紹介していきます。

NewsPicksの事例

・著者の佐々木紀彦氏が編集長を務めるNewsPicks。

こちらは、当初経済メディアとしてスマホアプリを提供することから始まりましたが、スマホアプリだけに留まらず、幻冬社とのコラボで立ち上がったニューズピックスブックや、フリーマガジンの創刊、映像のプロデュース会社「ニューズピックススタジオ」を立ち上げるなど、コンテンツの自由度を高めて、様々なジャンルで勝負しているのです。

ネットフリックスの事例

全世界で1億5000万人を超える有料会員を有するネットフリックス。こちらも編集思考を巧みに使いこなす企業です。

元々、1997年に宅配DVDのレンタル会社としてスタートしたネットフリックスですが、1999年に月額サブスクリプションモデルに変更しました。

これが大きな改革で、それまでの収益の大きな柱だった延滞料金を取ることが出来なくなる訳で、非常に会社の命運を左右する決断でしたが、これが当たりました。

更に、オリジナルコンテンツの制作にも力を入れており、ネットフリックスオリジナルの番組を、巨額の資金を投入し、独自コンテンツとしての強みを一層強化しました。

最近の事例としてはネットフリックスの隆盛振りは目を見張るものがありますが、その理由を紐解く解説は納得度が高く一読の価値があります。

ディズニーの事例

誰もが知るエンターテイメント会社、ディズニーですが、『ミッキーマウス』という歳を取らない最強のキャラクターを生み出した創業者のウォルト・ディズニーは最強の編集思考の持ち主でした。

自ら絵を描き、ストーリーを考え、映画を作り、テーマパークまで制作してしまったのです。

独自の世界観を築き上げ、その世界観を忠実に守りつつも規模を拡大していくディズニーの編集思考には学ぶところが多いですね。

・編集思考を発揮するためにはどうすればいい?

では、私たちが編集思考を発揮する為には、いったいどうすればいいのでしょう?そこについて本章では解説していきます。

編集思考の3つのリソース

編集思考の土台となる3つのリソースは

1教養(知のネットワーク)、2人脈(人のネットワーク)、3パワー(権力と権威のネットワーク)と語られています。

この3つを高めていくことで、編集思考を向上させていくことができるのです。

そして、ありがたいことにこの編集思考、歳を重ねるほど高めていくことが可能です。

言語能力、理解力、洞察力、想像力、コミュニケーション力など、経験の蓄積が活きる知能(結晶星知能と言うそうです)は、年齢を重ねても上昇し、高齢になっても安定しています。

年齢によって衰えることのない編集思考は、人生の大きな武器になり得ます。

編集思考を磨く6つの行動

本書では編集思考を磨くための6つの行動についても振れられています。

その6つのうち、幾つか紹介すると

1、古典を読み込む➡︎読書量は教養の差に繋がる。

2、歴史を血肉とする➡︎過去の歴史から学べるものは多い。

3、聞く力を磨く➡︎聞き上手になれば、様々な人の力を引き出すことが出来ます。

自分でない誰かの為に、編集思考を使おう

本書の最後で、著者の佐々木紀彦氏は、自分の為だけに生きていくことはせいぜい30代まで。自分を超えた利益の為に生きること。

自己の利益だけに恋々とする人間は、早晩破綻してしまう、とも。

・面白い日本づくりで、日本がもっと楽しくなる

『編集思考』を磨く為には、ユーモアのセンスが不可欠です。

編集思考を極めた人とは、誰よりも公共の為に生き、ユーモアのセンスに溢れた人のことを言うのだそうです。

人生を編集する、自分の人生を豊かにするメソッドに溢れた1冊です。

是非ご一読頂きたい良書です。

もり氏
編集思考を磨いて最強の素人人生を謳歌したいものですね!

ABOUTこの記事をかいた人

愛媛県出身ライティングやブログの知識や、プロレス、読書など 趣味からエンタメの話などを気が向くままに記事にしてお届けしております。そんなにタメになることは書かれておりませんのでご了承ください。