
☑️本記事の内容
・岡本太郎とは?
・『自分の中に毒を持て』ってどんな本? ・岡本太郎が伝えたいメッセージとは?
✅本記事の作成者について

✅月50冊以上マンガ読みます。多い時は3桁いきます
マンガアプリ『アル』で月間10〜15本のマンガ記事を投稿しています。月間平均50冊マンガを読書しています。自身のブログでブログ記事をこれまでに200記事以上投稿しています。
コロナショックで鬱屈とした日本に元気を与えてくれる本書の魅力を解説していきます。
つい先日、オリエンタルラジオの中田敦彦さんのYouTube大学でも取り上げられていたのですが、たまたま著書を読んでいるタイミングだったので
勝手にシンクロしてる気持ちになってテンション上がりました( ^ω^ )
岡本太郎って何者?
・日本の芸術家
岡本太郎氏ー1911年〜1996年84歳で没した日本の芸術家です。没後20数年が経ちますが今でも多くの人に影響を与え続けている偉大な方です。
1930年〜40年の10年間をフランスで過ごしていたそうです。日本人離れした発想や思想はフランスで影響を受けた部分が大きいのでしょう。
・子供時代からの強烈な個性
岡本太郎のお父さんの一平さんは漫画家で、4コマ漫画の大家と言われるほどの人気作家だったそうです。元々芸術家の家系だったようです。
そんな岡本太郎少年ですが、小学校でも自分の個性を発揮し過ぎて、先生に対しても自分の我を貫いて猛反発。漢字の書き順を先生に指摘されやってられんわ!となったというエピソードがあります。
そのせいか小学校3回転校するという破天荒っぷり。もうこの頃から人生の方向性がしっかり決まっていたのでしょうね。
・太陽の塔の製作者
1970年の大阪万国博覧会ではテーマ展示プロデューサーに就任し、「とにかくべらぼうなものを作ってやる」と構想を練った結果出来上がったのがかの有名な太陽の塔です。
・2003年にはメキシコで行方不明になっていた『明日の神話』という岡本太郎氏の最高傑作と呼ばれる壁画作品が発見され、Wikipediaによると愛媛県東温市で修復されたという情報があります。

『自分の中に毒を持て』ってどんな本?

・生き方の指南書
一言でいうと、本書は岡本太郎的生き方の指南書です。
岡本太郎の生い立ちや経歴を本人が語る中で、今を生きる人達、ひいては日本という国全体における問題を提起し、その解決策を導いてくれるような内容です。
・没個性的な人生が人生と言えるのか?
本書では一貫して、個性の話が出てきます。
岡本太郎氏自体が個性の塊のような人なので、想像に難くないですが、エモーショナルな言葉の続出で、勇気を貰えます。
背中を押されるという使い古された表現ですが、元気を分けて貰える内容となっているのです。
・人生を燃やすように1日を生きる
判で押したような人生を歩んでいないですか?と本書では警鐘しています。
そんな人生には価値はない。魂を震えさせるような言葉のオンパレードです。
【今までの人生なんか、蹴トバシてやる。そのつもりで、ちょうどいい】
岡本太郎著「自分の中に毒を持て」より抜粋
この言葉にも、既存の自分に縛られて安全な道しか渡らない人生なんてしょうもないという強烈なメッセージをひしひしと感じます。
・嫌われる勇気を持つ
今って、「そのままで良いんだよ」とか「ありのままの自分を大切に」とかふにゃふにゃしたメッセージ系の本とかって良くあると思うのですが
岡本太郎氏は「芸術は爆発だ」マインドの人なのでそんな人生何がおもろいねんというテンションです。
これはもう嫌われる勇気のマインドそのままの人生です。ほぼアドラーです。
『嫌われる勇気』と2冊セットで読むことがオススメです。
岡本太郎が届けたいメッセージとは?
本書から、岡本太郎氏が世間に届けたいメッセージとはなんなのでしょうか?私なりの解釈で、考えていきたいと思います。
・違うことを恐れるな。迎合することを恐れろ
人と違うことを恐れないこと。これです。本当に怖いのは人の意見に迎合して、自分の芯を曲げてしまうことの方が恐れるべきことなんだ、ということです。
・小さく、自分を変えていく
いきなりなにもかも岡本太郎テンションで明日から生きようとすると恐らく爆発します。
まずは、小さなことでいいから、自分の筋を通していくことから始めるべきです。結果が思うようにいかなくても、自分が筋を貫いたんだと思えば、これほど爽やかなことはない、と作中で氏は語っています。
大切なのは、自分の筋を通すことです。人生には、そういう厳しさをもって生きるからこそ面白みがあるのです。上手くいかないことを楽しめる人間になれ、というチャレンジ精神を推奨しているのですね。
自分の命を燃やして、大事にする。人のことばかり考えていても仕方がないということです。
毒がない人生なんて
人間、病気にも罹らず、なんの怪我もせず、食べ物も身の回りの人が世話をしてくれてたら、それってもう赤ん坊のようなものですよね。
早いところそんな生かされている人生から脱却して、自分で毒を錬成して、ヒリヒリした人生を歩んでいけよ、という強烈なメッセージを私は本書から感じました。
ピカソを超える、という壮大な夢を掲げ、毒を持って毒を制するような人生を全うした岡本太郎氏の血の臭いを感じる1冊です。絶対に読むべし。若者へのプレゼントとしてもオススメです。